大喧嘩の末別居となり、そのまま離婚したいといわれてしまったM.T さん/ 20代女性の場合

20代・女性・結婚2年・子供1人

いつも小さないさかいがたえず、ついに先日、大喧嘩の結果、実家に帰ってしまいました。そのまま別居状態が続き、夫の方から離婚したい言われてしまいました。

解説

ご相談いただき、お話していくなかで、出産・育児など、ご実家の両親への依存度がかなり高いことがわかりました。そしてそのことが夫に不愉快な思いをさせていたことがわかり、夫婦の修復をしていきたいと思うようになりました。 妻として、母として、自覚が足りなかったこと、そのことを夫が嫌がり、溝が深まったことを理解し、別居解消のための努力をはじめました。

夫に対し心をこめて素直に謝罪し、自己改善につとめました。 更には、ご自分の両親とはかなり密接に結びついていましたが、夫の両親をおろそかにしていたことに気づいたM.Tさん。 自分の親と同じように大切にするように心がけました。

カウンセリングでは、育児についての不安解消について、実家の両親に頼るだけでなく、地域の育児サークルなどに加わり、同じ悩み、不安を抱える人たちと出会うことでの気づきがあることを提案させていただきました。そして、ご主人の実家のご両親にとっても初孫になるので、お子さんの成長を楽しみにしていること、日々の成長を知らせてあげるだけでも、ご主人は喜ばれるということをお伝えしました。現在別居を解消し、育児に奮闘、不満をご主人にぶつけないよう努力されています。

このケースのポイント

まず気をつけたいのは、感情の勢いにまかせて別居してはいけません。 別居するのは簡単ですが、解消するには長い時間と努力の積み重ねが必要となります。 今回のポイントはご自分の両親との関係とお相手のご両親に対する態度を改めたこと。相手のご両親も、ご自分の両親と同じくらい大切に思うことで、またそうお相手に伝えることでお互いの両親に対する思いを夫婦で共有することができます。信頼関係の回復にはこうした小さな心遣い、態度の改善を毎日の積み重ねがとても大切となります。

初めての出産、育児は、不安を抱えながらなので、実家のご両親に頼ってしまうことは、よくあることですが、そのことでご主人に不快な思いをさせないようにしなくてはいけません。育児を手伝っていただけなくとも、夫が疎外感をもつまえに子どもへの愛情を深めることができるよう言葉かけをし、夫が子どもの扱いに自信がつくよう育児への関わりを促すよう努力することを怠ってはいけません。