女性・30代・結婚5年 ・子供なし
夫の浮気が発覚し、深く傷ついたと同時に怒りが消えないKYさん。
夫の「もう別れた」という言葉もそのまま信じることができず、どうしても責めてしまいます。
お互いに一緒にいることが苦痛になってしまった状態。
別居しようかと迷っています。
解説
パートナーの裏切りに傷つき、腹を立てるのはごく自然の感情です。
まだ愛情もあるし、心から別れたいとは思っていないのに、
”相手に思い知らせてやりたい”という一心で、つい別居や離婚に話が行きがちです。
しかし実際は、浮気が発覚し、傷つき、絶望しているあなたを見ている時点で
夫は十分に罪悪感を感じていることがほとんど。
K.Y.さんの場合も、罪悪感でいっぱいの夫に、傷つき辛く悲しい気持ちを抑えきれず
責めつづけてしまったことで事態はどんどん悪化していました。
けれどやるせない感情は、夫にまだ気持ちがあるからで、
最終的には関係を修復したいと願っていることに気付いたK.Y.さんに、
夫を刺激し、責める行為をやめるよう時間をかけてカウンセリングしていきました。
浮気の原因が自分にもあったことに次第に気づくことができ、
修復への決意が固まったことで、感情の波はあるものの、
相手を責めることをやめ、言動を改善し、プラス思考を心がけて
夫との距離を縮める努力をしています。
不安になってしまうときは、夫に訴えることをやめ、
カウンセラーに気持ちをぶつけるようアドバイスをした結果、
心が落ち着き、夫との関係もおだやかになってきました。
このケースのポイント
怒りの感情や、また浮気されるのでは、といった不安が
消えず、たびたび襲ってくるのは人としてのごく自然な反応です。
しかしそれをそのまま夫にぶつけていては修復はのぞめません。
そういった波が来たときに上手にカウンセリングを利用することで、
現実的な状況の改善、ご自身の心身の安定に役立てていただけました。