男性・２０代・結婚１年・子供１人
出来ちゃった結婚をして１年、家事・育児もあまりしない妻。仕事で疲れて家に帰っても、出てくる言葉は不平、不満ばかり。さらに、結婚当初から続くセックスレスに、我慢も限界に達してしまいました。離婚したいと考えていますが、現在の収入では養育費等払っていくことも難しい状況です。
解説
いわゆる出来ちゃった婚で、結婚に対する覚悟や相手をよく知る期間を十分経ないまま、いきなり子供のいる家族という形でのスタートになるために、出産直後から夫婦間のさまざまな軋轢が離婚問題に発展するケースはよくあります。 家事分担、育児方針などの話し合いができていないため、お互いのとらえ方にギャップが生じてしまうのです。 しかし、離婚の最大の被害者となり得るのは、小さな子供であることをまず肝に銘じる必要があります。 想定外とはいえ、授かった子供を愛する気持ちは強く、養育費の問題だけではなく離婚そのものが子供を不幸にさせてしまうということを十分理解できたY.Tさん。 離婚は思いとどまることにしました。まずはストレスがたまるのでいつもシャットアウトしていた妻の不平、不満にも耳を傾けてみることからはじめました。 すると、自分の言動が、妻が勝手に子供を産んだと思っているように誤解させてしまい、傷つけていたことがわかったのです。 その後、まずは自分が妻を受け入れる努力をし、信頼関係の回復に努めることにより、次第に妻の表情に変化がでてきたようです。
このケースのポイント
このケースのポイントは離婚したい、と希望する側であったY.Tさんの方から、修復をめざして行動を起こされたことです。我慢の限界に達するほどストレスとなっていた妻の行動や言動も、少し視点を変えて丁寧に見つめてみるとそこにはきちんと理由があり、それが理解できたことでかなり離婚へ傾いていた気持ちも変化したようです。 救いようがないほどこじれたように思える関係も、ほんの少し客観的な視点からサポートが入ることで解決への糸口が見えてきた例です。
