姑との関係がうまくいかないことを夫から責められ辛いです/ 30代女性の場合

AHさん・30代・女性・結婚7年・子ども2人

夫の両親と同居しています。最初はうまくいっていたものの、子どもが生まれてからは、姑が子育てに干渉してくることが多くなり、衝突し、気まずい雰囲気になってしまいました。 夫に相談したところ、間にはいってもらったこともありましたが、姑との関係はさらに悪化。

今では、生活全般にまで口を出してくる状態です。夫はもう関係ないような素振りで、私が愚痴でもこぼそうものなら「そんなことばかり言っているお前が悪い!」 「俺は忙しく疲れているから、その話は聞きたくない!」と返されます。

「両親と別居したい」とお願いしてみても、 「ありえない。親とうまくできないのは、お前に責任がある。」と。 夫との仲も悪くなってきて、ずっとイライラ、怒りっぱなし。なんだか全てに疲れてしまいました。

解説

生活習慣や価値観の違う夫の両親との同居では、多かれ少なかれ嫁姑のトラブルはつきものです。AHさんは、お子さんが生まれるまでパート勤務されていたということで、 接する時間が限られていたため、トラブルは避けられていたようです。 姑との関係が良くない場合、夫はどちらの味方にもなれず、“できれば関わりたくない”と感じます。トラブルの場にいても、間には入らず、早くすめばいいと願っています。 そんな夫に不満を感じ、夫婦仲も悪くなっていくという悪循環が生まれます。

AHさんのカウンセリングでは、できれば家族みんなが円満に暮らしたい、というお気持ちに沿って、姑の気持ちを理解してみることを提案させて頂きました。AHさんのお姑さんは、性格的には世話好き・社交的。 子育てについても、慣れないAHさんを横に、親切心からの口出しであったこと。教えてあげたい、頼られたい、という気持ちと、できればまだ家庭の主でいたいという願望が混在していることなど。その上で女として、妻として、母として先輩の姑と良好な関係でいられるためのアドバイスをさせていただきました。 自分と価値観が違っていても、否定せず、認めること。お姑さんの得意なことはお願いしてやってもらう、教えてもらうようにしてみること、などです。AHさんは姑と張り合っていたご自分に気づくことができたようです。

おせっかいすぎる口出しも適度流すことができるようになり、歩み寄る姿勢を保つようにしたら、気持ちが落ち着かれたようです。現在はパート勤務を再開されることをご検討されています。

このケースのポイント

夫婦不仲といってもAHさんのケースは、原因が姑問題と、その解決であることがはっきりしていました。

往々にして、お姑さんは人生の先輩として、お嫁さんに褒められたり頼りにされたら、嬉しいものです。 張り合わず人生の先輩として立てることが良好な関係を築くコツです。 夫の両親との同居は確かに大変ですが、経済面でも家事の負担軽減にも援助を受けられるというメリットもあるわけです。 前向きな気持ちで、割り切るところは割り切り、お互いが適切な距離を保って良好な関係をもって頂けるよう、カウンセリングさせていただいております。