わけもわからず突然離婚を言い渡されてしまったM.S さん /30代女性の場合

30代・女性・結婚10年・子供2人

わたしは専業主婦として家事・子育てに精一杯頑張ってきたつもりです。それなのにある日夫に突然離婚を言い渡され、理由もわからないし、わたしは離婚したくありません。 夫は仕事が忙しい人で、帰宅はいつも深夜。大変な思いをして、一人で子育てしてきました。当然生活はこども中心で、夫婦の会話もあまりありませんでした。

解説

M.Sさんの場合は、離婚したいと言い出したご主人の気持ちを理解することがポイントでした。 忙しいご主人とすれ違いの生活が続くうち、ご主人は疎外感を感じていたようです。しかし、会話もほとんどなかったというM.Sさんはそれに気付くこともなく、険悪な夫婦関係になってしまいました。 忙しいから、話す時間がないからといって、お子さんのしつけや教育方針について共通した見解のないまま妻の考えで決定したり、行動したりすることは、夫婦の信頼関係に亀裂が入る大きな原因の一つです。

離婚を言い出されるまで、自分は頑張っているのだからという自身からご主人に気づけなかったMS.さんですが、いたわり・感謝の気持ちを、日々の生活のなかで具体的に言葉や態度に現し、伝える努力を続けるようアドバイスしました。 カウンセリングのなかで、ご主人への愛情に改めて気づき、信頼をとりもどしたいと前向きな姿勢でのぞんでいらっしゃいます。

このケースのポイント

夫が家にいる時間が少なければ少ないほど夫とのコミュニケーションを最優先に考え、生活のすれ違い、気持ちのすれ違いを解消する努力・工夫が必要となります。 相手を思いやり、感謝の気持ちをもって接し、それを態度に表すことに努めていくことで、信頼関係が築いていけるのです。